本分科会では、インタープリテーション全体計画を「冊子や報告書をつくる作業」としてではなく、「地域の人が集まり、語り合い、関係を育てていくプロセス」として捉え直します。現在、多くの地域で全体計画のアウトプットは冊子作成に偏りがちですが、本来大切なのは、形よりも“過程”です。人と人が出会い、地域の価値に気づき、それを自分の言葉で語れる人が増えていくことこそ、持続可能なインタープリテーションの基盤となります。本分科会では、行政・地域の立場を越えて対話を行い、「もし冊子が使えなかったら、全体計画をどう描くか」という問いを出発点に、関係づくり型の計画づくりを体験します。完成形を持ち帰る場ではなく、自地域で“問いを持ち帰る”ための時間です。